【2023年版】Ryzen ノートパソコン おすすめ10選【RyzenとIntel どっちがいい? 】
2017年の発売以来、それまでCPU分野で独占状態だったIntelのシェアを逆転するまでになったAMDが開発した「Ryzen」シリーズ。
そのコストパフォーマンスの高さから、自作PCユーザーを中心に圧倒的な支持を得ています。
2021年現在、Ryzenモバイルプロセッサが搭載されたノートパソコンのモデルも続々と販売されています。
本記事では、コストパフォーマンスが高いと評価されるRyzenノートパソコンの特長やIntelのCore i シリーズとの性能の違いをご紹介します。
Ryzenとは?
「Ryzen」とは、CPUを開発、製造する半導体メーカーのAMD社のブランドです。
CPUは、世界的に有名なIntel社の「Core i」シリーズがあります。
「Ryzen」シリーズは、2017年に発売以降、高性能だがリーズナブルなCPUとして、自作PCユーザーを中心に支持を得られた結果、2019年には、単体のCPUシェア率をIntelから逆転するに至りました。
Ryzenシリーズは、複数のアプリケーションを同時に動作させる「マルチタスク処理」に長けています。
マルチタスク処理は、CPUはコア数が多いほど、処理スピードの向上に繋がります。
最上位モデルの「Ryzen 9 5950X」には、16コアが搭載されていますが、Intel Core iシリーズの最上位モデル「Core i9 11900K」は8コアしかありません。
マルチタスク処理が必要とされる動画編集といった用途では、Ryzenシリーズは最適なCPUとなります。
用途別Ryzenの選び方
ノートパソコンに搭載されるRyzenモバイルプロセッサには、モデルが3種類あり、Intel Core iシリーズと同様に末尾の数字が大きなるほど、高性能になります。
もちろん高性能であればあるほど、快適な作業環境になりますが、インターネットやOfficeソフトを中心とした用途であれば、ミドルスペックのRyzen 5でも充分快適な作業が可能なので、用途に応じた最適なCPUを選択しましょう。
Officeソフトや事務処理におすすめのエントリーモデル「Ryzen 3」
Officeソフトの事務作業やインターネットを中心で利用する場合は「Ryzen 3」を搭載したモデルがおすすめです。
Intel製のCore i3シリーズ同等の性能を持っており、エントリークラスのCPUとなりますが、パソコン初心者や仕事で利用する場合でも、快適に利用できます。
マルチタスク処理や軽めのゲームも楽しめる「Ryzen 5」
「Ryzen 5」は、複数のアプリケーションを切り替えながらのマルチタスク作業やマインクラフトといった軽めのゲームを楽したい方におすすめのCPUとなります。
同じクラスのIntel製のCore i5シリーズの「Core i5 1145G7」は4コアに対して「Ryzen 5 4500U」は、6コア搭載しており、マルチタスク処理能力に優位性があります。
動画編集やヘビーゲーマー向けのハイスペックCPU「Ryzen 7」
「Ryzen 7」は、動画編集や最新の3Dゲームを快適に楽しみたい方は、おすすめのハイスックCPUとなります。
同じクラスのIntel製のCore i7シリーズの「Core i7 1185G7」は4コアに対して「Ryzen 7 4700U」は、2倍の8コア搭載しており、ベンチマークも約1.2倍の性能差があります。
Intel Core iシリーズとの性能・価格の比較
Ryzenシリーズのノートパソコンの性能や価格を具体的に比較していきます。
今回はDellのスタンダードモデル「Dell Inspiron 14」のIntel Core i5搭載モデルとRyzen5搭載モデルを比較します。
モデル | CPU | メモリ | ストレージ | 価格 |
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Dell Inspiron 14 AMD | Ryzen 5 5625U | 8GB | 256GB / SSD | 59,275円 |
Dell Inspiron 14 Intel | Core i5-1235U | 8GB | 256GB / SSD | 80,066円 |
※2022年6月14日時点のDell公式サイト販売価格を参照
2つのモデルともにOfficeソフトを使用した作業やインターネット閲覧といった利用であれば、快適に利用できます。
価格差で比較すると、Ryzen搭載モデルの方が、20,000円近く安くなります。
Ryzen搭載ノートパソコンの選び方
CPUの性能も大事なポイントになりますが、他にもメモリ、ストレージ、重さといったノートPCを選ぶうえで重要なポイントがあります。
利用目的に合わせた最適なノートPCを選びましょう。
おすすめのメモリ容量は?
Ryzenを搭載したノートパソコンは、4~16GBのメモリ容量を搭載したモデルが多く販売されています。
利用目的に合わせたメモリ容量を選択しなければ、パソコンの動作が重たくなったり、フリーズなどのトラブルに繋がるので、快適な作業ができません。
エントリークラスでは、4GBが搭載されているモデルが多いですが、
タブブラウザで複数のタブを開き、Officeソフトを利用するといったマルチタスク作業を行うためには、メモリ容量は8GBの方が快適に利用できます。
また、動画編集や3Dゲームを利用する場合は、16GB以上のメモリ容量があれば安心です。
ハイスペックなCPUを使用してもメモリ容量がボトルネックとなるケースもあるので、余裕を持った容量を選択することをおすすめします。
軽量タイプのノートパソコンは、メモリ容量の増設ができないモデルもありますので、事前に空きスロットの確認しましょう。
ストレージの容量は?
現在発売されているノートパソコンの多くは、SSDが主流となっています。
SSDはHDDと比較すると衝撃に強く、高速起動といったメリットがある反面、ストレージの容量が少ないことがデメリットとなります。
SSD容量は、128GB、256GB、512GBの3種類が搭載されているモデルが多いですが、普段、パソコンへのデータをどのように保存しているかによって、選択する容量が異なってきます。
GoogleドライブやOneDriveといったクラウドストレージサービスを中心に利用している場合は128GB、写真やグラフィックソフトを多用する方は256GB、動画編集や複数のゲームのインストールをする場合は512GBを選択することをおすすめします。
持ち運ぶことが多い場合は、軽量タイプのモバイルノートパソコン
外出時にノートパソコンを持ち運びをする頻度が多い場合は、1.3kgまでの軽量タイプのモバイルノートパソコンをおすすめします。
ゲーミングノートPCや15.6インチ以上のノートパソコンモデルは、2kgを超えるモデルも珍しくありません。
据え置きで使用することが前提であれば、問題ありませんが、日常的に持ち運ぶことは現実的ではありません。
Ryzen搭載モデル おすすめノートパソコン
現在、Ryzenシリーズが搭載された多くのノートパソコンが各社から発売されています。
用途別におすすめのモデルをご紹介します。
1.3Kg以下の軽量モバイルノートパソコン
通勤や通学で頻繁に持ち運んでノートパソコンを利用する場合は、1.3Kgくらいまでのノートパソコンをおすすめします。
HP Pavilion Aero 13-be
APU | Ryzen 5 5600U Ryzen 7 5800U |
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メモリー | 8GB 16GB |
ストレージ | 256 SSD 512GB SSD |
グラフィックス | Radeon |
重量 | 約957g |
オフィス | なし |
ディスプレイ | 13.3型・WUXGA(1920 x 1200)・非光沢 |
価格 | 9万円台(税込)~ |
最新のZen 3アーキテクチャのCPUが搭載されていながら、重量957gの軽量ボティが特徴の「HP Pavilion Aero Laptop 13」
1Kg以下の軽量モバイルパソコンは、他メーカーからも発売されていますが「Pavilion Aero Laptop 13」は、9万円台から購入できる圧倒的なコストパフォーマンスも魅力です。
ボディカラーは清潔感がある「セラミックホワイト」淡いピンク色が特徴的な「ピンクベージュ」と2色あります。
Surface Laptop 4 13.5インチ
APU | Ryzen 5 4680U |
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メモリー | 8GB 16GB |
ストレージ | 256GB SSD |
グラフィックス | Radeon |
重量 | 約1.288kg |
オフィス | Office Home & Business 2019 |
ディスプレイ | 13.5型・2256 x 1504・光沢・タッチディスプレイ |
質感が高いスタイリッシュなデザインが特徴なMicroSoftの「Surface Laptop 4」
「Surface Laptop 4」は、Surfaceシリーズ専用にカスタマイズされたRyzenプロセッサーが搭載されています。
ディスプレイ解像度が2256×1504の液晶を搭載、フルHDサイズの液晶ディスプレイと比較すると、縦の表示領域が広くなっていますので、縦長のコンテンツが見やすくなっています。
HP ENVY x360 13-ay
APU | Ryzen 7 4700U Ryzen 5 4500U Ryzen 3 4300U |
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メモリー | 8GB 16GB |
ストレージ | 128GB SSD 256GB SSD |
グラフィックス | Radeon |
重量 | 約1.25kg |
オフィス | なし |
ディスプレイ | 13.3型・FHD(1920 x 1080)・光沢 |
360°回転する13.3インチのタッチ型ディスプレイを搭載した「HP ENVY x360 13-ay」
回転するタッチ型ディスプレイは、プレゼンや動画鑑賞の時に便利です。
また、アクティブペンにも対応にも対応しているので、イラスト制作といったクリエイティブワークにも利用できます。
最大17時間利用できる長時間駆動バッテリーを搭載しているので、外出時の長時間作業にも安心です。
テレワークも快適!画面サイズが大きいノートパソコン
テレワークで自宅に据え置きとして利用する用途であれば、画面サイズの大きいノートパソコンをおすすめします。
携帯性を重視した13インチモデルと比較すると、15.6インチモデルは、文字が大きく見やすいため、仕事で長時間ディスプレイを見る場合、疲労軽減に繋がります。
たまに持ち運ぶといった用途の場合、13インチと15インチの中間サイズである14インチも人気です。
重量も1.6kg以内に収まっているモデルが多く、持ち運びが可能なサイズでありながら、画面サイズも充分大きいことが特徴です。
Dell Inspiron 16 5000 (5625)
APU | Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
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メモリー | 8GB 16GB |
ストレージ | 256GB SSD 512GB SSD |
グラフィックス | Radeon |
重量 | 約1.87 kg |
オフィス | 付属モデルあり |
ディスプレイ | 16型・FHD(1920 x 1200)・非光沢 |
最新のRyzen シリーズを搭載した16インチノートパソコン。
16インチの液晶ディスプレイは、画面比が16:10(1920×1200)になっています。
Ryzen 7 5825U プロセッサーと16GBメモリを搭載したモデルも選択できるので、ブラウザで多数のタブを開いたマルチタスク作業も快適にこなすことができます。
HP Pavilion 15-eh(AMD)
APU | Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
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メモリー | 8GB 16GB |
ストレージ | 256GB SSD 512GB SSD 1TB SSD |
グラフィックス | Radeon |
重量 | 約1.71kg |
ディスプレイ | 15.6型・FHD(1920 x 1080)・光沢・タッチディスプレイ |
最新の第4世代 AMD Ryzenプロセッサーを搭載した15.6インチサイズの「HP Pavilion 15-eh(AMD)」
エントリークラスのAMD Ryzen 3 5300U モバイルプロセッサーであれば、7万円台前半で購入できます。
タッチパネルに対応したディスプレイを搭載、マウスやタッチパッドの操作に慣れていないご年配の方やお子様は直感的に操作ができます。
Dell Inspiron 14 5000 (5425)
APU | Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
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メモリー | 8GB 16GB |
ストレージ | 256GB SSD 512GB SSD |
グラフィックス | Radeon |
重量 | 約1.554kg |
ディスプレイ | 14型・FHD(1920 x 1200)・非光沢 |
人気の高かったInspiron 14 5415の後継モデルとして発売された最新のRyzen 5000 Uシリーズを搭載した14インチノートパソコン。
画面比が16:10(1920×1200)になっており、従来の16:9(1920×1080)より縦の情報量が多く表示できます。
ウェブサイトを見たり、資料作成が多い方におすすめのモデルです。
Ryzen 5 5625U、8GBメモリ、256GB SSDを搭載したスタンダードモデルは、普段使いからビジネス用途まで快適にこなせるスペックです。
ThinkPad E14 Gen 3(AMD)
APU | Ryzen 5 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
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メモリー | 8GB 16GB 24GB |
ストレージ | 256GB SSD 512GB SSD |
グラフィックス | Radeon |
重量 | 約1.442kg |
ディスプレイ | 14型・FHD(1920 x 1080)・非光沢 |
6万円台から購入できるRyzenプロセッサー搭載をした「ThinkPad E14 Gen 3(AMD)」
エクセルやネットサーフィンといった一般的に用途であれば、快適に利用できます。
ThinkPadシリーズの中でも安価なモデルですが、ThinkPadの特徴である打ちやすいキーボードはしっかりと継承されています。
カスタイズによって、色域の広い100% sRGBクラスの液晶パネルを選択することができるので、写真加工やイラスト制作といったクリエイティブワークにもおすすめです。
動画編集やゲームも快適!「Ryzen 7」搭載モデル
Ryzen シリーズの中でもハイスペックモデルの「Ryzen 7」を搭載したノートパソコンは、最新の3Dゲームが楽しめるゲーミングノートパソコンや動画編集といった負荷の高い作業も快適にこなせます。
Dell G15 Ryzen Edition
APU | Ryzen 5 5600H Ryzen 7 5800H |
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メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX3050 NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti |
重量 | 約2.409kg~ |
ディスプレイ | 15.6型・FHD(1920 x 1080)・非光沢 |
コスパの高いミドルクラスのゲーミングノートPC「Dell G15 Ryzen Edition」
ハイエンドモデルではCPUに「Ryzen 7 5800H」を選択することができます。
グラフィックボードは、NVIDIA GeForce GTX 1650、RTX 3050、RTX 3050 Ti、RTX 3060が搭載可能となっています。
eスポーツに最適な165Hz液晶ディスプレイ搭載モデルは、色域の広い100% sRGBクラスの液晶パネルとなるので、ゲームを楽しむだけではなく、クリエイティブな用途にも利用できます。
HP Pavilion Gaming 15(AMD)
APU | Ryzen 5 5600H Ryzen 7 5800H |
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メモリー | 8GB 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 NVIDIA GeForce RTX 3050 NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti |
重量 | 約2.08kg~ |
ディスプレイ | 15.6型・FHD(1920 x 1080)・非光沢 |
AMD Ryzen Hシリーズが搭載されたエントリー向けの「HP Pavilion Gaming 15(AMD)」
グラフィックボードは、NVIDIA GeForce GTX 1650が搭載されており、動画編集や3Dゲームを快適に利用できます。
メモリ容量も16GB、256GB SSD+1TB HDDを搭載しており、ゲームの用途だけではなく、仕事として動画編集やデザインといったクリエイティブ分野でも利用できるモデルです。
ROG Zephyrus G14
APU | Ryzen 7 5800HS Ryzen 9 5900HS |
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メモリー | 16GB 32GB |
ストレージ | 512GB SSD 1TB SSD |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 3050 NVIDIA GeForce RTX 3060 |
重量 | 約1.65kg~ |
ディスプレイ | 14型・FHD(1920 x 1080)・非光沢 14型・WQHD(2560 x 1440)・非光沢 |
コンパクトな14インチのゲーミングノートPCの「ROG Zephyrus G14」
CPUに「Ryzen 7 5800HS」グラフィックボードは、NVIDIA GeForce RTX 3050が搭載されており、モバイルゲーミングノートパソコンでありながら高い処理性能を誇ります。
重量も約1.65KgとゲーミングノートPCの中でも非常に軽く、USB Type-CのPD充電にも対応していますので、外出時にも気軽に充電できるのも魅力です。
まとめ
Ryzenが搭載されたノートパソコンの特徴、スペック、選び方のポイントをご紹介しました。
Ryzen搭載のノートパソコンは、高性能かつコストパフォーマンスが高いモデルが多数販売されており、選択肢が増えてきました。
これまでIntelが独占していたノートパソコン市場もRyzenの登場によって、環境が大きく変わってきました。
コストパフォーマンスの高いノートパソコンが欲しい場合は、ベストな選択肢になるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。