スマホやタブレットを利用し電子書籍を読むことが当たり前になってきましたが、筆者は日頃から「Kindle Paperwhite」で読書をすることが習慣になっています。
「Kindle Paperwhite」を利用する前までは「電子書籍を読むことしかできない端末なのに高いな」というイメージしかありませんでした。
しかし、本格的に利用しはじめて2年ほど経った現在では「Kindle Paperwhite」は、お風呂や寝る前のリラックスタイムなどスキマ時間に利用する端末として、手放せない存在となっています。
本記事では、3年ぶりにリニューアルされ大幅に進化した「第11世代 Kindle Paperwhite」をレビューします。
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Kindle Paperwhite(第11世代)の概要
Kindle Paperwhite(第11世代)の外観
パッケージ、本体と付属品一式です。
KindlePapweWhite(第11世代)の本体です。
サイズは174 mm x 125 mm x 8.1 mmとなっています。
底面に充電用のUSB-Cポートと電源ボタンが搭載されています。
第10世代と第11世代の比較
Kindle Paperwhite 第11世代と前モデルの第10世代と比較すると、一番大きなアップデート内容は、充電端子のUSB-C変更とディスプレイサイズの大型化でしょう。
バッテリー持続時間も10世代の頃から約6週間と長持ちでしたが、今回のアップデートで約10週間に強化されています。
Kindle Paperwhite 第11世代 | Kindle Paperwhite 第10世代 | |
価格 | 広告あり︰14,980円(税込) 広告なし︰16,980円(税込) |
広告あり︰13,980円(税込) 広告なし︰15,980円(税込) |
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ディスプレイ | 6.8インチ | 6インチ |
サイズ | 174 x 125 x 8.1mm | 167 × 116 × 8.18mm |
解像度 | 300ppi | 300ppi |
重さ | 205g | 182g |
内蔵メモリ容量 | 8GB | 8GB / 32GB |
充電端子 | USB-C | micro USB |
バッテリー持続時間 | 約10週間 | 約6週間 |
フロントライト | LED 17個 | LED 5個 |
色調調節ライト機能 | ◯ | × |
防水 | ◯ | ◯ |
カラー | ブラック | ブラック セージ トワイライトブルー プラム |
旧モデル(第10世代)ではディスプレイサイズが6インチでしたが、新モデルでは6.8インチにアップ。
本体サイズは、ほぼ変わりませんが、ベゼルが細くなった結果、画面が大型化しています。
背面のロゴから「Amazon」の刻印が消えましたが、質感は同じです。
背面の質感はマットでサラサラとした肌触りです。
充電ポートがMicro USBからUSB Type-Cに変更。
(上:10世代、下:11世代)
主流となってきたUSB-Cタイプに変更になったので、他のデバイスとケーブルを共用できるので、利便性が上がります。
ベゼルは第10世代が縦幅18mm・横幅10mmに対して、第11世代は縦横ともに8mm幅と細くなっています。
ベゼル幅が細くなり、幅も統一されたことにより、端末のデザインがスタイリッシュに見えます。
ディスプレイ領域が広がったことで、表示できる文字数も増えるので、ページをめくる回数が減ります。
漫画も大きく表示されるので、迫力があります。
Kindle Paperwhite(第11世代)のメリット
読書に集中できる
本を読むためだけのデバイスに1万円以上の価値はあるのか?
「Fire HD」シリーズなどのタブレット端末も買える価格なのに、一見割に合わないように感じる「Kindle Paperwhite」
スマホやタブレットといった端末でも、アプリを利用すれば電子書籍を読むことができます。
さらに、動画配信サービス、SNSといったアプリも利用できるので、魅力的なコンテンツも楽しむことができます。
寝る前にスマホで電子書籍のビジネス書を読んでいたが、少し疲れたので、ついYouTubeを見始めてしまった結果、いつのまにか時間が経ってしまい夜更かしをしてしまった。
筆者自身、このような経験を数え切れないほどやってしまいました。
スマホやタブレット端末は、万能であるがゆえ、集中の妨げになる誘惑も多い。
しかし、良い意味で読書しかできない「Kindle Paperwhite」は、読書に集中するための最適なデバイスと言えるでしょう。
紙のような質感のe-ink(電子ペーパー)ディスプレイ
「Kindle Paperwhite」は、電子書籍を読むことに最適されたe-ink(電子ペーパー)ディスプレイを搭載。
紙のような質感で視野角も広く、バックライトで画面を照らしません。
長時間利用していても目が疲れにくいことが特徴です。
また、目に刺激を与えるブルーライトもカットしているので、寝る前に使用しても安心です。
色温度調節ライトを搭載
「Kindle Paperwhite」の第11世代より、ディスプレイの明るさだけではなく、色温度も調整も可能になりました。
色温度は24段階で調整可能で、ホワイトから暖色系のアンバーまで変更可能。
明るさと色温度の調整で紙の質感と近い色合いに調整できます。
ダークモードを搭載
「Kindle Paperwhite」は、ダークモードを搭載。
背景をブラック、文字色をホワイトに画面の色を反転させることができるので、間接照明などの少し暗い部屋でも、目への負担を軽減できます。
ページ送りが早い
「Kindle Paperwhite」は、ページ送りのタイミングで画面が反転をしてページが切り替わっていきます。
多くの方が「Kindle Paperwhite」をはじめて触った時、e-ink独自のページ送り動作に多くの方が違和感を覚えるのではないでしょうか。
今回アップデートされた11世代は、10世代と比較するとページ送りが20%高速化されているので、サクサクと動作します。
お風呂で読書ができる
「Kindle Paperwhite」はIPX8等級の防水仕様となっているので、水に濡れても壊れることはありません。
IPX8等級は、深さ2mの水中に60分沈めても有害な影響が出ないとされており、水滴や水しぶきはもちろん誤って水中に落としても問題ありません。
筆者も湯舟に何度か落としたことがありますが、問題なく使用できています。
充電ポートがUSB-Cに対応
「Kindle Paperwhite」の第11世代は、充電ポートにUSB-Cを搭載しています。
多くのデバイスがUSB-Cになってきているので、ケーブルの使いまわしができるようになりました。
Kindle Paperwhite(第11世代)のデメリット
前世代より大幅に進化した「Kindle Paperwhite」
使い勝手に大きく影響が出る範囲ではありませんが、筆者が感じたデメリットを紹介します。
端末が重くなった
10世代と比較すると、20gくらい重くなってしまいました。
しかし、この重量差は、第10世代の「Kindle Paperwhite」ユーザーが気付ける範囲。
6インチサイズのタブレット端末(iPad mini(第6世代)Wi-Fiモデル:293g)と比較すると、十分軽いので、初めての「Kindle Paperwhite」が第11世代であれば気にならないかもしれません。
本体カラーがブラックのみ
「Kindle Paperwhite」の第10世代は、セージ(グリーン)、トワイライトブルー、プラム(ピンク)、ブラックの4色展開でしたが、第11世代では、ブラックのみの展開になっています。
ソフトな色合いで良いカラーリングだったので、カラーバリエーションがなくなったのは残念です。
第10世代も2019年4月の発売当初はブラックのみが発売、2020年6月にカラーバリエーションが追加されたので、第11世代も今後新たなカラーバリエーションが追加されるかもしれません。
Kindle Paperwhite(第11世代)のまとめ
旧モデルからのほぼ価格は据え置きで、大画面、高速化、USB-C端子搭載などこれまでの不満点を改善ししたKindle Paperwhite。
これから初めてKindle端末を購入する方や第10世代からの買い替えを検討している方におすすめです。
本記事をお読みいただきありがとうございました。