トラックボールマウスユーザーの間で10年以上愛用されている定番商品「M570」
この後継機として大幅にアップデートされた「ERGO M575」が発売されました。
筆者は、普段ロジクールの「MX Anywhere 3」を利用していますが、長時間PCで作業を行っていると、肩のコリや手首の痛むのが最近の悩みです。
この状態が続くと、腱鞘炎に繋がりそうだったので、身体の負担になりにくいトラックボールマウスを使ってみることに。
今回、本格的にトラックボールマウスを使用しましたが、1週間ほどでPC作業終了後に感じていた手首の痛みや肩こりが改善されてきたことを感じました。
本記事では、トラックボールマウスの定番商品「ERGO M575」を使用して感じたメリット、デメリットを紹介します。
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ロジクールマウス Amazonセール情報
Logicool ERGO M575 の概要
「ERGO M575」の基本スペックは以下になります。
製品名 | Logicool ERGO M575GR / M575S |
---|---|
サイズ | 約100mm x 134mm x 48mm |
重量 | 約145g |
接続方式 | USB Unifyingレシーバー(2.4GHz)/ Bluetooth |
センサー | ロジクール アドバンス オプティカル トラッキング(2000dpi) |
ボタン | 5個 |
dpi | 400dpi〜2000dpi |
ワイヤレス動作距離 | 10m |
動作対応OS | Windows7以降 / macOS10.14以降 / Linux / iPadOS / ChromeOS |
利用ソフトウェア | Logicool Options |
バッテリー | Unifying USBレシーバー使用時:最長24ヵ月 Bluetooth使用時:最長20ヵ月 |
カラー | グラファイト オフホワイト ブラック |
保証 | 2年間無償保証 ※ブラックのみ1年保証 |
メモ
「M575GR」と「M575S」の違いは?
Amazonで販売されている「ERGO M575」には「M575GR」と「M575S」の2種類があります。
この2種類の品番は、カラー、保証期間が異なります。
保証期間の関係と考えられますが「M575S」の若干安く販売されています。
ブラックが欲しい方は保証期間が1年となりますので、購入の際にご注意ください。
- 「M575GR」はカラーが「 グラファイト」「オフホワイト」の2色展開
「M575S」はカラーがブラックのみ - 「M575GR」は保証期間が2年
「M575S」は保証期間が1年
今回のレビュー機のカラーは 「ERGO M575S / ブラック」になります。
ブルーのトラックボールが印象的なデザイン。
通常のマウスと比べると、大きめのサイズですが、厚みがないためにしっかりフィットします。
上部には左右クリック、スクロールホイールを搭載。
ボディ部分は光沢感のある質感に仕上がっています。
メタリックな質感が印象的なトラックボール。
クリック音は静音タイプではないので、しっかりとしたクリック音がします。
左のクリックボタン部分に「戻る」「進む」ボタンが搭載されています。
スクロールホイールは、回す時にしっかりとした感触があります。
ボタンをクリックする時に誤って触れても誤動作するようなこともありません。
底面には、電源スイッチ、ペアリング切替スイッチがついています。
右側面はくぼみがあり、程よいグリップ感を得ることができます。
底面には電源スイッチ、センサー、ペアリングの切り替えボタンを搭載。
重量は155gです。
公称値より若干重いですが、トラックボールマウスは据え置きで利用するので、重量はあまり関係ありませんが、この重量であれば外出時に持ち運んで負担になりにくいです。
「MX Anywhere 3」との大きさ比較です。
コンパクトなマウスと比較すると、大きく感じますが、 人間工学に基づいたエルゴノミックデザインのため、小さな手の方でもしっかり手になじみます。
パッケージと同梱物一式。
同梱物は、取扱説明書と保証書のみとシンプルです。
単3電池1本とUSB Unifyingレシーバーは、本体に格納されています。
底面のカバーを外すと、単3電池とUnifyingレシーバーが格納されています。
Unifying USBレシーバー使用時で最長24ヵ月利用できます。
付属されているUSB Unifyingレシーバーは、1つにつき最大6台までパソコンを登録することができます。
ERGO M575 のメリット
カーソルの移動が親指のみでできるので、腕が疲れにくい
トラックボールマウスの最大のメリットは、親指のみの動作でカーソルの操作ができることです。
通常のマウスのように腕全体を動かす必要がないため、手首や腕の疲労軽減に繋がり腱鞘炎の予防にもなります。
今回「ERGO M575」を利用してみて感じたことは、通常のマウスと比べると、手首から肩までの腕全体の疲労が軽減されているということでした。
とくに筆者は、肩の疲労がかなり減ったように感じました。
デュアルディスプレイ環境で通常のマウスを利用している場合、カーソルの移動量が必然的に多くなり、手首を上げ下げする動作が多くなってしまいます。
しかし、トラックボールマウスを使用すると、親指のみの動きでカーソル移動が可能なので、この動作を最小限にすることができます。
この手首の上げ下げの動作を無くすことが、疲労の軽減に繋がっていると感じました。
狭いスペースでも快適に操作ができる
カフェやあまり広くないデスクでマウスを利用する場合、マウスを動かすためのスペースを確保するのが難しい場合があります。
「ERGO M575」であれば、本体のみの設置スペースが確保できれば利用できるので、狭いスペースで作業している方にもおすすめです。
「Logicool Option」でボタンに機能が割り当てができる
「ERGO M575」は、「Logicool Option」で各ボタンに様々な機能を割り当てることができます。
アプリケーションごとにショートカットを割り当てることができるので、筆者は「Photoshop」や「Excel」といったよく利用するアプリケーションには「戻る」ボタンに「キーストークの割当」で「Ctrl + Z」を設定しています。
普段よく利用するショートカットを登録することが可能なので、作業効率アップに繋がります。
また「ポイント&スクロール」でポインタの速度を調整することが可能。
トラックボールの操作に慣れていない時は、少し速度を遅めにすると操作がしやすくなります。
ERGO M575 のデメリット
バッテリー内蔵タイプではない
「ERGO M575」は単3形電池が1本必要となり、USB充電タイプではありません。
同社の「MX Master 3」や「MX Anywhere 3」はUSB充電式で最大稼働期間が70日となっていますが、「ERGO M575」は単3形電池1本で最長24ヵ月稼働するので、交換の手間やコスト面からも大きなデメリットにはならないと感じます。
メンテナンスが必要
トラックボールマウスは使用を続けていると、ボール部分にほこりや指紋が付くことでカーソルの反応が悪くなる場合があります。
1~2週間に一度、ボールを外してメンテナンスを行う必要があります。
しかし、ボールはマウス底面の穴から綿棒やペン先を使用してボールを押し出せば、簡単に取り外すことができるので、面倒な作業ではありません。
慣れるまで時間がかかる
個人差はありますが、トラックボールのカーソル操作は慣れるまで若干の時間を要すると思います。
個人的な感想になりますが、最初の3日間はドラッグ操作を利用したテキスト選択やフォルダ選択、ファイル選択などの細かい操作が要求される場面で、ストレスを感じました。
しかし、前述したとおり、肩の疲労感が軽減されたと実感したので、1週間ほど使用を続けたところ、細かい操作もストレスなく行うことができるようになりました。
トラックボールに慣れない状態だと、逆に作業効率が落ちるような感覚になりますが、慣れてくると違和感なく操作できるようになってきます。
まずは1週間ほど今まで利用していたマウスを併用しながら、利用してみることをおすすめします。
ERGO M575 の評判・口コミ
ロジクールのM575、ちょっと角度ついてるだけでも肩が全然楽になるのですごい!垂直型じゃなくても十分効果ある。裏面ボタン押すとBluetoothとUSBレシーバーで操作デバイス切り替えられるんだけど、USBレシーバーも持ち運べるように電池ケースのところに差し込み口あるのユーザビリティ高い pic.twitter.com/1Njhj067ET
— コタお (@kotatsumuri39) October 2, 2021
「トラックボールやっぱ無理」と言う妻のロジクールM575を使わせてもらう。値段ぶんナカバヤシのより性能上だわ。ボールも青いし、最初からこっちにすればよかったネー。(;^_^) pic.twitter.com/jAj3aGbOOs
— あつなお (@blueVehicle) September 27, 2021
ERGO M575 レビューまとめ
発売から10年以上経ってもユーザーに支持され続け、トラックボールマウスの定番となった「ERGO M575」
本格的にトラックボールマウスを使用したのは、今回の「ERGO M575」がはじめてだったので、トラックボールの独自の操作感に慣れるまで、若干の時間を要しました。
しかし、いったん操作に慣れると腕、肩の疲労感の軽減やカーソル移動の快適さは、今までタッチパッドやマウスしか利用したことがなかった筆者にとって、新たな入力デバイスの可能性を感じることができました。
PC作業時の疲労にお悩みの方は導入を検討してみてはいかがでしょうか。