ThinkPad X390は、13.3型の画面と持ち運びやすい筐体を組み合わせたモバイルノートです。中古では第8世代Core搭載機が中心ですが、一部に第10世代Core搭載機もあります。同じ「X390」でも、メモリ容量や液晶、天板素材によって使い勝手と重量が変わるため、型番だけで決めないことが大切です。
先に結論をお伝えすると、文書作成やWeb会議まで快適に使いたいなら「Core i5・メモリ16GB・フルHD IPS液晶」を軸に探すのがおすすめです。 メモリは基板に直付けされており、購入後に増設できません。価格を優先して8GBを選ぶ場合も、使うアプリと利用期間を考えて決めましょう。
中古ThinkPad X390はどの構成を選ぶ?
X390は世代名が付かない単一モデルですが、流通している構成には幅があります。商品名だけでは不足するので、CPUの正式型番、メモリ容量、液晶仕様を商品ページで確認してください。
| 確認項目 | 主な選択肢 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| CPU | 第8世代Core i3/i5/i7、一部に第10世代Core i5/i7 | 普段使いなら4コアのCore i5が選びやすい構成です。世代表記だけでなく、Core i5-8265Uのような正式型番を確認しましょう。 |
| メモリ | 4GB/8GB/16GB/32GB | 一般的な事務作業は8GBでも可能ですが、複数アプリや長期利用を考えるなら16GBが安心です。後から増設はできません。 |
| 液晶 | HD TN、フルHD IPS、タッチ、Privacy Guard | 文字の見やすさと作業領域を重視するなら、1920×1080のフルHD IPSを優先すると選びやすくなります。 |
| SSD | M.2 SSD 1台 | 文書中心なら256GB、写真や大きなファイルも保存するなら512GB以上が目安です。 |
おすすめ構成
- 価格と実用性のバランス:Core i5・メモリ8GB・SSD 256GB
- 仕事用として余裕を持たせる:Core i5・メモリ16GB・SSD 256GB以上
- 画面の見やすさを優先:フルHD IPS・非タッチ
重量は約1.22kgとは限らない
X390は軽量なモデルとして紹介されることが多いものの、Lenovoの公式仕様では構成により重量が異なります。カーボン天板のフルHD非タッチ構成は約1.22kg、PPS天板のフルHD非タッチ構成は約1.29kg、タッチやPrivacy Guard搭載構成は約1.28kg、HD液晶構成は約1.33kgが目安です。
中古ショップの商品説明では重量や天板素材まで書かれていない場合があります。100g前後の差を重視するなら、掲載されているマシンタイプや製品番号から仕様を確認するか、販売店へ問い合わせるのが確実です。「X390だから必ず1.22kg」とは考えない方が安全です。
メモリは増設できないので購入時に決める
X390のメモリはシステムボードに直付けされ、空きスロットがありません。SSDはM.2ドライブ1台の構成ですが、メモリだけは購入後に容量を増やせないため、中古選びでは最優先で確認したい項目です。
- 8GB:Web閲覧、文書作成、動画視聴など、軽めの用途が中心の人向け
- 16GB:複数のブラウザタブ、オンライン会議、表計算を並行する人向け
- 4GB:現在のWindows環境では余裕が少ないため、用途をかなり限定できる場合だけ検討
中古価格が少し安くても、8GBでは足りず早期に買い替えることになれば割安とはいえません。迷ったときは、CPUの小さな差よりメモリ16GBを優先する考え方も現実的です。
端子は充実しているが、有線LANは変換が必要
X390はUSB Type-Aを2基、USB Type-Cを2基備え、そのうち1基はThunderbolt 3に対応します。HDMI、ヘッドホン端子、microSDカードリーダーも搭載される構成があり、外出先とデスクの両方で使いやすい端子構成です。
一方、本体に一般的なRJ45の有線LAN端子はありません。専用のEthernet拡張コネクターを使うアダプター、またはUSB接続のLANアダプターが必要です。付属品欄にACアダプターやLANアダプターが含まれるかを確認し、足りないものは購入費へ加えて比較しましょう。
ThinkPad X390とX13の違い
ThinkPad X13はX390の後継にあたる13型クラスのモバイルシリーズです。どちらも中古で見かけますが、名称だけでなくCPU世代と画面比率を比べると選びやすくなります。
| 比較項目 | ThinkPad X390 | ThinkPad X13 |
|---|---|---|
| 主なCPU | 第8世代Core、一部に第10世代Core | Gen 1以降。世代によりIntelまたはAMDを選べる |
| 画面 | 13.3型・16:9 | 初期は13.3型・16:9。新しい世代では16:10もある |
| メモリ | 基板直付けで増設不可 | 基本的に基板直付け。必要容量を購入時に選ぶ |
| 選びやすい人 | 必要十分な構成を価格重視で探したい人 | より新しいCPUや縦に広い画面を重視する人 |
X390が安ければ、文書作成やWeb中心の持ち運びPCとして十分候補になります。一方、価格差が小さい場合は、より新しいCPUを搭載したThinkPad X13の中古在庫も比較しておくと納得しやすいでしょう。
ThinkPad X390が向いている人・向かない人
向いている人
- 13.3型で持ち運びやすい仕事用ノートを探している
- キーボードの打ちやすさと端子の多さを重視する
- メモリ16GBなど必要な構成を最初から選べる
- 新しさより中古価格とのバランスを優先したい
向かない人
- 購入後にメモリを増設したい
- 16:10の縦に広い画面を使いたい
- 本体だけでRJ45の有線LANへ接続したい
- 最新世代に近いCPU性能や長い更新余地を優先したい
ネット購入で失敗しないための確認ポイント
ネット通販では実機に触れられないため、「商品写真」「ショップの状態説明」「保証内容」の3点を軸に判断します。写真から分からない動作は、初期不良保証でカバーできる販売店を選ぶのが現実的です。
CPUとメモリは商品名ではなく仕様欄で確認する
「Core i5搭載」だけでは世代や型番が分かりません。CPUの正式型番とメモリ容量が明記されている個体を選び、16GBを希望する場合は商品画像のシステム画面だけでなく仕様欄にも記載があるか確認しましょう。
液晶は解像度、パネル、タッチの有無を見る
X390にはHD TNとフルHD IPSがあり、同じ13.3型でも見え方が異なります。「FHD」「1920×1080」「IPS」の記載を確認してください。タッチ対応やPrivacy Guardは必要な人には便利ですが、重量や見え方が異なるため、希望していない機能を価格だけで選ばないようにします。
写真で外観を見て、動作は保証に頼る
天板やパームレストのテカリ、キーボードの文字消え、角の傷は掲載写真と特記事項で確認できます。一方、USB-C端子の接触、キー入力、バッテリーの実使用時間は写真では判断できません。到着後にすぐ確認できるよう、返品・交換条件と保証期間を先に読んでおきましょう。
X390 Yogaと取り違えない
360度回転する別モデルの「X390 Yoga」もあります。タブレット形状が不要なら、商品名、写真、ペンの有無を見て通常のX390か確認してください。
ThinkPad X390のよくある質問
ThinkPad X390はWindows 11で使えますか?
公式仕様にある第8世代・第10世代CoreはWindows 11の対応世代に含まれるものが中心ですが、販売個体のCPU型番、TPM、OSライセンスを個別に確認してください。判断方法は中古PCのWindows 11対応確認ガイドでも解説しています。
メモリは後から増設できますか?
できません。メモリは基板に直付けされ、空きスロットがないため、8GBか16GBなど必要な容量を購入時に選びます。
X390とX13ならどちらがおすすめですか?
価格を抑えながら文書作成やWeb会議に使うならX390、より新しいCPUや16:10画面を重視するなら新しい世代のX13が候補です。中古価格と構成を並べて判断しましょう。
バッテリー状態は購入前に分かりますか?
販売店が残量や劣化度を掲載していれば参考にできますが、実使用時間までは断定できません。バッテリーを消耗品扱いにする店もあるため、状態表記と保証対象を確認してください。
購入前チェックリスト
- CPUの正式型番が書かれている
- 必要なメモリ容量を満たしている
- 液晶が希望する解像度・パネル・タッチ仕様である
- SSD容量とOSの有無を確認した
- ACアダプターなど付属品を確認した
- 外観ランク、特記事項、初期不良保証を読んだ
- X390 Yogaではなく希望するモデルである
まとめ:X390は16GB・フルHD IPSを軸に選ぶと失敗しにくい
ThinkPad X390は、持ち運びやすさ、打ちやすいキーボード、実用的な端子をまとめた中古モバイルノートです。第8世代Core i5でも日常的な事務作業には使いやすい一方、メモリを後から増設できない点は見逃せません。
まずはCore i5・メモリ16GB・フルHD IPSを基準に価格を比較し、予算や用途に応じて8GB構成も検討しましょう。X13との価格差が小さいときはCPU世代と画面比率まで比べると、長く使いやすい1台を選べます。
主な仕様の確認先:Lenovo ThinkPad X390 PSREF